SONY SRF-S27

Serial No.144379

概要

ソニーSRF-S27は名刺サイズのAM/FM2バンドのラジオです。スピーカーも付属していますが、イヤホンでFMステレオ放送が聴取できます。この種のラジオのエントリーモデルになります。

チューニングもアナログで、電源スイッチも機械式です。スリープ等の機能もなく、必要なものに絞られています。その分価格もお値打ちでした。オープン価格のためきまった値はありませんが、実売3500円ぐ程度と思われます。ヨドバシの販売終了時の価格は、2500円になっています。
この頃のソニーのラジオの色はシルバーか黒（ガンメタ）がほとんどでしたが、このラジオは、白と青という、文字通りの異色のバリエーションになっています。金属のパーツも少ないせいか、すごく軽いラジオです。
バーアンテナは45mmとやや短いですが、使用されているIC等は上のクラスと変わらないようで、お手軽ラジオだからといって、同サイズのラジオと大きく感度等が見劣りすることは無いようです。
チューニングのつまみは、コーナーに取り付けられているので、触れる部分が広く、指での操作がしやすくなっています。一方で、ポケットの中等で動いてしまいやすくなる方向で、良し悪しかもしれません。
価格や時代からみて、それほど修理を前提にしていないように思いますが、内部は、はめ込み等で分解しやすいです。
FMはイヤホンがアンテナ替わりになるタイプですので、スピーカー/イヤホンの切替スイッチがあります。FM放送受信時はスピーカーで聴くときもイヤホンを差して垂らしておく必要があります。
ICが3個、トランジスタは表面実装のものが3個使用されているようです。ラジオ用ICはCX20111が使用されています。FMのステレオ復調は、表示が見にくいですが、三洋のLA3335のようです。低周波増幅には、CXA1522が使用されています。

仕様

発売:

2005年 (平成17年)

電源:

単4x2 (3V)

トランジスタ等:

3IC, 3TR

音声出力*:

90mW

バーアンテナ:

45mm

スピーカー:

36mm*, 8Ω*, 0.2W

操作部:

電源SW、ボリューム、チューニング、バンド/FMステレオ切替SW、スピーカー/イヤホン切替スイッチ

表示等:

同調LED

受信周波数:

AM:: 530 - 1605 kHz
FM:: 76 - 108 MHz

ターミナル:

イヤホン(FMアンテナ兼用)

シリーズ:

サイズ:

W62mm x H96mm x D20mm

重量:

67g

色:

白、青

製造:

中国製

価格:

オープンプライス

メンテナンス

ラジオとしての動作は問題ありませんでしたが、チューニングつまみがやや重いです。清掃の内部確認しました。

白いラジオは汚れが目立ちます。写真ではわかりにくいですが、前面パネルはパール調の白で、裏蓋よりもすこし高級感があります。

ビスを3本外して、本体下部の凹部に、布を当てたマイナスドライバーを入れてひねると、パキンと裏蓋が外れます。

内部は、無駄なくコンパクトにまとまっております。つまみとバリコンはギアで繋がっていますが、このギアの埃がひどく、チューニング感がいまいちな原因だったようです。

基板もスムーズに外れます。スピーカーもかなり汚れている可能性ありましたが、接着剤でしっかり固定されていましたので、そのままにしました。

バリコンのギアを外しました。基板のパターン側の写真です。表面実装がメインです。ICが3個見えますが、上面が黒く塗られていて、型番が確認しにくいです。

チューニングのシャーシは爪だけで外れます。基板の実装側の写真です。バリコンやコイル類も薄型のものが使用されています。

カタログ情報等

商品のしおり

商品のしおり111 (2005), p47
FMステレオ放送対応で常備用にもおすすめのシンプル2バンドモテル
TV(1-3ch)/FMステレオ/AMポケッタブルラジオ
SRF-S27 オープン価格
付属ステレオイヤーレシーバー、乾電池
(W)ホワイト(L)プルー

操作ボタンが分かりやすい日本語表示
選局しやすいチューニングインジケーター
操作が簡単なアナログチューナー
スピーカー内蔵&FMステレオ対応(イヤーレシーバー使用時)
ホワイトとカレーのシンカレな2カラーバリエーション

質量:約86g(乾電池含む)
大きさ:幅61X高さ97X奥行20mm(突起部含まず)

2023/06/05

No.179