SONY SRF-AX51V

Serial No.171384

概要

ソニーSRF-AX51Vは、FM/TV(VHF)/AM 3バンドの名刺サイズ、イヤホン専用のラジオです。AM/FMともステレオ放送に対応しています。TVについては、現在受信できないため確認ができませんが、主副音声の切替スイッチはありません。

1992年のAMステレオ放送開始には少し間に合わず、翌年の発売となっています。外観はAMステレオ専用のICR-AX21とよく似ており、スケールの部分は異なりますが、本体ケースは同じっぽいです。価格差も大きくなかったこともあってか、このラジオの発売後しばらくして、ICR-AX21は生産終了しています。
すでにこの頃PLLのデジタルチューニング機器も多く発売されており、FM/AMステレオでTVの音声が聴けるもの(SRF-SX100RV)も販売されておりました。これに対して、この機種は、アナログチューニングで、操作は分かりやすく、価格はリーズナブルになっています。
表面実装のICが5つは基板上で確認できます。基板上の部品番号はIC6まであります。
CXA1111N:　AM/FMのフロントエンド～検波用のICです。各機能がブロックになっており、個別の機能を使えるため、AMステレオ用としても使えます。
CXA1522N:　2チャンネル低周波増幅用のICで、スピーカーも駆動できますが、ここではイヤホン用に使用されています。
CXA1657N, CXA1758Nは、AMステレオに対応した検波・ステレオ復調用のICのようです。
7358と書かれているICの詳細は不明ですが、TV用のフロントエンドと思われます。
あと一つのICは、確認できていませんが、通常、電子SW/自動OFFのモデルは、タイマーICが使われてますので、今回外さなかったチューニングスケールの裏にあると思われます。

仕様

発売:

1993/4/10 (平成5年)

電源:

単4x2 (3V)

トランジスタ等

:6IC(?), 6TR(?)

音声出力:

4mW + 4mW

バーアンテナ:

50mm

スピーカー:

なし

操作部:

電源SW、ボリューム、チューニング

表示等:

受信周波数:

AM:: 535 - 1605 kHz (Stereo)
FM:: 76 - 108 MHz (TV1-3ch, Stereo)
TV:: 4-12 ch (Stereo)

ターミナル:

イヤホン兼アンテナ

シリーズ:

サイズ:

W57mm x H95mm x D17mm

重量:

68g

色:

ガンメタリック

製造:

日本製

価格:

8,400円（税別）

メンテナンス

バンド切替スイッチの接触が悪い以外は、動作は問題ありませんでした。電池ボックス内のビスが欠落していますが、小さいタップネジが手元になく、先送りにしました。内部の清掃と確認のみです。

下部のこの部分に布を当てたマイナスドライバーを差し込んで外します。少し傷んでいますので、どなたか以前に開けたようです。

前面側が外れます。バーアンテナは本体下部に設置されています。基板を外すには電池のマイナス極の部分のはんだを取る必要があります。

基板の前側です。ICがたくさん並んでゴージャスです。バンド切替SWは2つに分かれており、プラスチックのパーツで同時に切り替えています。SWは接点洗浄スプレーの吹きかけ・ふき取りを行い、とりあえずは良好になりました。

カタログ情報等

製品のしおり

製品のしおり 75 (1993), p80
TVも聴ける3バンド、かんたんお手軽AMステレオ対応名刺サイスラジオ
TV 1~12ch/FM/AMポケッタブルラジオ SRF-AX51V　標準価格8,400円(税別) 主な付属品:キャサリングケース、イヤーレシーバー、乾電池

人気のAMステレオ対応
TVも聴けるTV(1N12ch)/FM/AM3バンド
操作かんたんアナロクチューナー
ハワーオートオフ
チューニングインシケーター

大きさ:約58.2X95.5x17mm
重さ:約89g(乾電池含む)
出力4mW+4mW(ElAJ)
源:DC3V、単4形乾電池2本

2023/3/23

No.166