SONY ICR-S9
概要
- AM専用のカードラジオ（やや分厚しですが）です。ICR-Sxxは、「ザ・感度」のニックネームで販売されたシリーズで、このラジオは、「ザ・感度 New Superstar Card」としてで販売されていました。同じ時期に、ポケッタブルラジオの感度シリーズのICR-S8と同時期に発売されていました。
- カードラジオというには若干厚いですが、しっかりしたスピーカーもついていますし、幅と厚さは単四電池ぎりぎりのサイズです。電源スイッチ以外の操作部、イヤフォンジャックを上面に集めており、デザイン・機能性の面でなかなか上出来なラジオだと思いますが、この角々感は好き嫌いがあるかもしれません。
- ICRを名乗りながら途中からICラジオではなくトランジスタラジオになってしまった、ICR-S1から発売から4年後のラジオにしては、かなり進んだ感があります。It's a sony時代のラジオで、スピーカーの隅にアルファベットのSをデザインしたシールが貼られています。
- 裏蓋の構造が少し変わっており、裏蓋を開けるのに戸惑いました。通常は側面の中ほどから前後に２分割というのが多いのですが、このラジオは裏蓋が前面パネルの内側に入り込む形になっており、側面に継ぎ目はありません。
- 回路的には1ICのラジオです。残りは電解コンデンサーやコイル類にです。ICはCX-845という型番が使用されています。半導体はこれ一個で、同調のLEDのドライブ等の回路も内蔵のようです。IFT、局発用のコイルも非常に小さいものが使われています。また、セラミックフィルターを用いてかさばるトランスを削減しています。
仕様
- 発売：
- 1984年(昭和59年)
- 電源：
- 単4 x 2
- トランジスタ等：
- 1IC
- バーアンテナ：
- 45mm程度
- スピーカー：
- mm
- 操作部：
- 電源SW付き（電子式）、ボリューム、チューニング
- 表示：
- チューニングLED
- 受信周波数：
-
- AM:
- 530 - 1605 kHz
- ターミナル：
- Earphone
- サイズ：
- H91mm x W55mm x D12mm
- 重量：
- 56g（電池別）
- 色：
- 黒,赤
- 製造：
- 日本製
- 価格：
- 6500 円
カタログ情報等
ワイシャツのポケットにも収まる薄型12.5mmの名刺サイズ。ワンチップIC採用の高感度設計。通勤・通学のお供に最適な、AMポケッタブルラジオ。
AM専用ポケッタブルラジオ
ICR-S9(B)(R)
6500円
ザ・感度。NEWスーパースター
薄さわずか12.5mm、胸ポケットにもすっぽりと収まるスリムな名刺サイズ
3.6cmスピーカー内蔵。小型ながらクリアで伸びのある後を再生
ワンチップIC採用の高感度・高信頼性設計
メンテナンス
きれいなラジオで、内部確認のみです。
側面で割れるタイプではなく、裏蓋が側面に入りこんでいる構造であまりみないです。気が付くのに時間がかかりました。
前面パネルに爪があります。裏蓋はきゃしゃですので、気を付けて外す必要があります。
バーアンテナは幅いっぱいのものが使われています。ザ感度のためには、もう少し大きいものが望ましいのかもしれません。
基板のパターン面が後方を向いていますが、スピーカーの背面開放部と重なっていますので、絶縁シートが貼られています。
フレームとして、一式外れますので、前面パネルはこのように外せます。
プーリーとダイヤル糸を使ったしっかりとしたチューニングメカです。
分解したところ、スピーカーと上面のパネルが外れてしまいました。ボンドが劣化して外れたようでした。G17で貼り付けました。
2016/12/05
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