SONY ICF-SX45V

ICF-SX45V外観写真
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Serial No.

概要

ソニーICF-SX45VはポケットサイズのAM/FM/VHFの3バンドラジオです。スピーカー付ですが、FMのアンテナはイヤホン兼用で、通勤時の使用向きのラジオです。

チューニングアナログ
AM
FM
VHF
UHF×
NSB×
AMステレオ×
FMステレオ×
スピーカー内蔵
イヤホン内蔵×

仕様

発売:
1995年 (平成7年)**
電源:
単4x2 (3V)
トランジスタ等:
3IC, 3TR(?)
音声出力:
50mW**
バーアンテナ:
50mm
スピーカー:
36mm**, 7.2Ω**, 0.2W
操作部:
電源SW、ボリューム、チューニング、バンド切替SW、イヤホン/スピーカー切替SW
表示等:
同調LED
受信周波数:**
AM:
530 - 1605 kHz
FM:
76 - 108 MHz (TV 1-3ch)
VHF:
4-12 ch
ターミナル:
イヤホン(2.5mm)
シリーズ:
-
サイズ:
W60 x H105 x D20 mm
重量:
69g
色:
シルバー
製造:
日本製*
価格:
6,600円***

*本体記載, **取扱説明書, ***商品のしおり

メンテナンス

細部に茶色の汚れが付着しており、大分過酷な状況で使われていたようです。FMはOKでしたが、AMの音が小さく近隣局でも同調LEDも点灯しませんでした。


整備写真
スピーカーグリルの穴が茶色の汚れで目詰まりしています。この機種は内側にネットがはってありますので、プスプスつつくとネットが穴だらけになってしまいますので、分解清掃としました。
整備写真
ビスは4本あります。1本は電池ボックス内にもあることと、右上のビスは他と異なりサイズの小さいものが使用されています。
整備写真
両面パターンの基板の後ろ側です。バリコン、メインのICと切替SW、OSCコイル等が実装されてます。バンド切替SWは2個のスイッチを同時に動かしていますが、写真向かって右側のスイッチの接触不良でした。接点用のスプレーで正常に受信するようになりましたが、少し調整が必要なときもあり、完治とは行きませんでした。バリコンから半田を取って外さないと、SWも外せなさそうで、ここまでにしました。
整備写真
ビスを1か所はずせば、基板が取り外せるのですが、電池金具とイヤホンジャックのはめ込みがあり、金具の半田を外さないと、スムーズに外すのは難しそうです。今回は外れましたが、片側の電極の半田が割れて外れてしまいました。
整備写真
前面側です。背の高い部品を片側に集めず、両面に均等に配置しています。ボリュームやチューニング回りなど、インターフェースの部分の汚れがひどいです。一部、固体電解質タイプのコンデンサーが使用されています。
整備写真
バリコンのギアの後ろにICが一つあります。右下の大きなケミコンですが、ちょうど前面パネルのチューニングのギアの真ん中の窪みにはまるように配置されています。
整備写真
指針のついたラックギアは簡単には取り外せないようです。どぶ漬けで洗うとスケール部分に水は入り込んでしまいますので、注意が必要です。洗剤と歯ブラシでスピーカー部分を洗いました。
整備写真
スピーカーは2か所の爪のほか、接着剤で留められていますので、剥がす必要があります。復旧は爪だけで止まっていましたので、接着はしませんでした。スピーカーのコーンは紙ではなく樹脂のようです。
整備写真
電源スイッチの樹脂部品がバリバリに折れていました。細い部品で力もかかりそうで、接着がむずかしそうなので、そのままにしました。動作には問題はありませんが、電源スイッチを押し込んだ後の 返り感がありません。

カタログ情報等

製品のしおり

製品のしおり88 (1998), p74

TV音声が聴けるスピーカー付き。AMの受信感度をアップした<SXシリース>
TV(I~12ch)/FM/AMポケッタブルラジオ
ICF-SX45V  標準価格6,600円(税別)
付属:キャリングケース、イヤーレシーバー

TVが受信できる以外は取り立ててアピールするところはない感じですが、スピーカー内蔵をわざわざうたうあたりは、イヤホンメインのラジオという感じです。


2023/07/18

No.186

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