SONY ICF-S65V

Serial No.

ICF-S65Vは、AM/FM/VHFの3バンドのポータブルサイズのトランジスタラジオです。VHF1-12Chの音声が聴取できるところが特徴ですが、その点を除くと機能を絞って価格を押さえた、お手軽ラジオです。同じころにICF-S60というAM/FM2バンドのラジオも発売されていますが、それのVHF追加版という感じです。ICF-60は4,000円でこのラジオが6,000円でした。
UHFでのテレビ放送は 1963年から開始していましたが、大都市圏ではVHFが主に使用されていたことから、VHFだけ聴取できるラジオも多く発売されています。アナログ放送の終了頃の状況として、大阪ではテレビ大阪を除く6局、東京では東京MXと放送大学を除く、7局がVHFでした。
チューニングつまみは小さいですが、内部でギアをつかっていることもあり、あままあ合わせやすいです。アナログテレビは放送が終了してしまったため、確認できませんでした。アマゾンとかでコンバーターが安く買えそうなので、購入して確認しようかと思っています。
メインのICには、AM/FMラジオでは定番のCXA1019Sが使用されています。VHFはこのICではカバーできないようで、フロントエンドにはソニー製ではなく、東芝製のTA7358Pが使われています。ICは挿入実装パッケージのものですが、パターン側には、抵抗、コンデンサーや、トランジスタが表面時実装されています。

仕様

発売：

1995年

電源：

単3x3 (4.5V)

トランジスタ等：

1 IC, 3 TR(?)

バーアンテナ：

約 100mm x 8mmφ

スピーカー：㎜

最大出力*：

280 mW

操作部：

電源SW付きボリューム、チューニング、バンド切替SW、トーン切替SW

表示等：

同調LED

受信周波数：

AM:: 535- 1605 kHz
FM:: 76 - 108 MHz (VHF 1 - 3ch)
VHF:: 4 - 12ch

ターミナル：

イヤホン、DC IN 4.5V

サイズ：

W160mm x H85mm x D35mm

重量：

268g

色：

黒

シリーズ：

‐

製造：

日本製

価格*：

6,000円(税別)

メンテナンス

音が鳴らずでしたが、液漏れによる電極の接触不良で、基本動作に問題はありませんでした。内部の確認・確認を行いました。

外観はそれほどひどい汚れやダメージはありませんでした。

裏蓋を外したところです。バリコンのギアが目に付きます。パターン面が本体の後ろ側になっており、表面実装部品以外は前面側に付けられています。外観に比べると、外部は結構ほこりで汚れています。

部品実装側です。基板は表面実装されているものもありますが、メインのICはDIPタイプのものが使われています。実装面にはケミコンを始め、大型の部品が付けられています。スピーカーグリルの部分には不織布がはりつけてあります。音質・音量が多少損なわれるかもしれませんが、ほこりが侵入してこず、スピーカーはきれいな状態でした。

メインのIC, CXA1019Sです。

電池蓋のスポンジはウレタンのようでくずくずになっています。貼り換えました。

カタログ情報等

製品のしおり 90 P72

TV1-12chも聴ける、簡単でお手頃価格のハンディポータブルラジオ
ICF-S65V ￥6,000(税別)

TV1-12chも楽しめる3バンド
使いやすいアナログチューナー
光で最適同調点を知らせるLEDチューニングインジケーター付き
便利は何度ストラップ付
別売りACパワーアダプター（AC^E45M)使用可能
吊り下げパッケージ入り

2022/05/26