SONY ICF-S16
概要
- ICR-S16は、FM/AM2バンドの1-ICのポケットラジオです。ICF-P16と中身はほぼ同じであるので、同じころ発売されていたようです。
- 機能的にはオーソドックスな2バンドラジオです。ボディの色は3色で、黒、赤、金を使ったデザインで、やや凝ったデザインです。途中でデザインは変更になったのか、金の部分は、銀になっているものもあるようです。
- ICF-P16と同時期に発売されていたか、どちらかが後継だったようです。はっきりとした資料はないのですが、内部のバーアンテナやスピーカーのシリアル番号からは、ICF-S16のほうが先行品だったようです。
- 裏蓋も基板もはめ込みでビスが使用されていません。アンテナ、電池ボックスも接触式になっているため、コードを外すことなく、基板本体が取り外せます。
- ICワンチップラジオで、ICはこの時代によく使われているCXA-1019Mという28ピンのものが使用されています。基板のくりぬかれた場所に取り付けられ、パターン側（底面）がシールドされています。
仕様
- 発売：
- 1987年(昭和62年)
- 電源：
- 単3 x 2
- トランジスタ等：
- 1 IC
- 音声出力：
- mW
- バーアンテナ：
- 約50mm
- 操作部：
- 電源スイッチ、バンド切替、ボリューム
- 表示等：
- 同調LED
- 受信周波数：
-
- AM:
- 530 - 1605 kHz
- FM:
- 76-108 MHz (TV1-3)
- ターミナル：
- イヤホン
- シリーズ：
- ザ・感度。NEWスーパースター
- サイズ：
- W70mm x H120mm x D30mm
- 重量：
- 165g (電池別)
- 色：
- 黒、赤、ブルー
- 製造：
- 日本製
- 価格*：
- 3,500円
メンテナンス
ボリュームのガリ以外は問題なしでした。
ビスはなく、裏蓋ははめ込みにだけで固定されていますが、少し外しにくいです。電池の下にある爪を押して下側から開けていきます。側面の爪は後面を広げる感じで、上側の爪は、前面を下に下げる感じで外します。
基板は前面についてきます。この個体のスピーカーはソニーブランドです。中身はICF-P16と同じようです。
基板、スピーカーもはめ込みになっており、まるごと外れます。チューニング部分はラック＆ピニオンになっています。
スピーカーに結構誇りがたまっています。歯ブラシで清掃後、エタノールで軽く拭きました。
基板の実装面です。
スポンジはなくなってましたので、適当なものをつけました。
清掃完了です。
組上げ後です。
メンテナンス2
グレー/黒のバージョンです。動作問題ないなく、内部の清掃と確認のみです。
裏蓋を開けたところです。それほど汚れは目立ちません。
こちらの個体のスピーカーはMade in Thailandとなっています。
電池ふたのスポンジ交換要です。
カタログ情報等
ソニー製品のしおり
ソニー製品のしおり 62 (1989), p84TV1～3chも聴ける、手軽な2バンドハンディポータブルラジオ。ワンチップIC採用の高感度設計
FM(TV1～3)/AMハンディポータブルラジオ
ICF-S16(B)(L)(R) 標準価格3,500円(税別)
- 手軽にける手のひらサイズのたて型ハンディポータブルラジオ
- TV1～3chの音声も楽しめるFMワイドバンド採用
- ワンチップIC採用の高感度設計
- 最適同調点を光で知らせるLEDチューニングインジケーター
2017/10/05, Update 2022/08/06
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